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*新刊案内* 「もとめれば、 いとしいものの魂は戻ってくる。 はてしなくつづくいのちに気づいて、 優しくなれる絵本。」(童話作家 立原えりか推薦) 「こころの底につながっていた だいじなねこをなくしたきみに…… ……はたしてねこは生まれかわって つづき、と云って返ってきたのだ」(本文より) 大事なねこをなくした友人を慰めようとした手紙から始まって、鈴の付いた<アトリエ空中線>の造本による私家版は、思いがけず多くの方がお求めくださり、2001年をもって品切れのため販売を中止と同時に講談社より書籍化の企画が始まり、ついに復刻できずにいました。3年もの長い時間がかかりましたが、これ以上望むべくもない形でより多くの読者に向けての本に生まれかわりました。 猫も犬もなく、なくなったはずのちいさなものが返ってくることがあります。それは、あの時こうしていれば、などとどうしても繰り言をいうわたしたちをゆるしてくれるためではないのかと思えます。 イラストレーターでありながら、どうして絵を描かないのかという編集者の方との話し合いが続きました。多くの方が、自分の猫や犬のことを重ねて読まれたと聞き、種類の特定される具体的な絵は、むしろ邪魔になるという確信がありました。オリジナルの私家版には1種類のシルエット図版のみを、表紙とノンブルのそばに添えましたが、全体を薄いブックレット状にして、普通郵便の定型の封筒に入る設計にお願いして、<手紙>のようにつくりました。 チリチリと鳴る小さな銀色の鈴を糸でゆわえ付けていたものが、ほどなく圧に弱くつぶれやすいことが判明し、エアパッキンで守り送る必要がでてきたのは誤算でした(笑)。 講談社の新装版は、シックな色使いでシルエット画のたくさん織り込まれた、やはりしずかで愛らしいものになり、心ある丁寧なデザインで仕上げられ多くの手と長いみちのりを経て出来た、小さいけれど幸せな本です。 前の版をお持ちの方もうなづかれるものであれば幸いです。 吉田稔美「つづきのねこ」出版展 2004年6月22日(火)〜7月4日(日) *6月28日(月)はお休みです (火〜土)11:00〜20:00 (日・祭)11:00〜18:00 美篶堂(みすずどう) ショップ・工房・ギャラリー 〒101-0021東京都千代田区外神田2-1-2東進ビル1F tel/fax 03-3258-8181 URL:http://www.misuzudo-b.com 美篶堂(みすずどう)は、手製本の会社です。職人的手作業による手製本の美しい仕事で作られた書籍から雑貨までを扱うショップ、製本のワークショップ(出張もあり)や製品制造をする工房、美篶堂の製品とともに作品展示をするギャラリーを本社と別に御茶ノ水に開き、若手社員を中心に製本を文化として広める活動をされています。 そこで、この場所ならではの、本にかかわる展示を講談社より5月26日発刊の絵本「つづきのねこ」によせて私家版から大手出版社から一般書籍として発売されるまでの長いみちのりと試作ダミー本などによる、本作りのプロセスや、デジタルデータでのシルエット画による会場構成をします。 (講談社版の中とじ上製本は他社によるものですが) サイン本のほか、作中のシルエット猫デザインを施した美篶堂製本ノート、オリジナルポストカード、金・銀・青頭の黒軸マッチ、本作イメージによるピープ・ショーなど、関連雑貨も他の著作とともに販売いたします。 |
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